1日①藤沢周平「暗殺の年輪」  book off Paris


藤沢周平初期の短編集。

かなり前に読んでいるけれど、忘れている部分が多いと思って購入。


この本、5本の短編が収録されていました。

表題作、「暗殺の年輪」は直木賞受賞作。


読んで判明、「暗殺の年輪」だけが再読、あとは初めての作品。


実感、これこそが藤沢周平のイメージだと。

とても、しっとりと切なく読ませてくれる。

けれど、哀しいのです。


真面目でも、素直でも、善良でも、不仕合せになってしまう。


嫌な悲しみじゃないけれど、寂寞とした気分に陥る。

人間ってそうだよね。


読み応えのある短編集でした。


あっ、藤沢周平、

こんな哀しい感じの作品ばかりじゃないことを明記しておきます。

明日が、

文字通り「明るい日」と感じられる作品もあります。





おしまい。






※ 泰山木(タイサンボク)。

  ここで、初めて見たときは嬉しかった、日本の花だって。

  近所の美術館の門の脇の木。

  今年もきれい。

  (しかし、例年より鳥のフン公害がひどいよう…)

  1日②泰山木