9日①花村萬月「イグナシオ」


前々から読みたかった本。

タイトルが目に飛び込んで、速攻、購入。


花村萬月は、友人が「ゴット・ブレイス物語」を送ってくれて初読み。

以来、パリの本探しの時、この名を見ると手が伸びます。


この本、いいにつけ悪いにつけ、話題ありの本。

(ケチをつける人あり、ワタシ、どうでもいい派)


ふんふん、想像通りです。

適度に劣情も刺激してくれて、宗教話しもくどくない。

この当たりの、匙加減がワタシ好みなんだなあ。


後になったけれど、少し内容のことも。


主人公はミックスの捨て子(超絶のイケメン顔)。

キリスト系の救護施設で無菌状態系に育つ。

かなり、クリアな頭脳も持っていて、特殊な環境にも順応してはいたけれど、

やはり、はじけちゃって殺人(上手くかわしてしまう)。

で、東京・新宿へ。

クールな殺人者へ育ってゆくのですよ。

(文庫化の前のタイトルは「聖殺人者 イグナシオ」だった)


はい、ストーリーは相当過激。

でも、娯楽本だしね。

ワタシは、この手、好きなのです。




おしまい。






※ 今日の本、過激だったのでお花。

  きれいなブルー、初夏から咲き始めて秋まで開花。

  でも、注意は触れるとベタベタと粘着液みたいなのがあること。

  落下の花が、ゴロにくっ付いちゃって判明。

  以後は近寄らない。

  9日②垣根の花