4日①桜庭一樹「赤朽葉家の伝説」


祖母・母・孫娘の3代を通した物語。

1953年から始まり、現代までを語り継ぐ長編。

けれど、それぞれの代の本人が語り部となるので読みやすい。


それにしても、時代の捉え方が面白い。

祖母は、ちょっと神がかり的で古色が漂い、

母となると、バイクで疾走するヤンキーだった高校時代から、漫画家になってしまう。

で、孫娘は冷めた調子の現代ワカイモン気質(夢が持てない?)。

この辺りの感覚が興味深いです。


蛇足になるけれど、この桜庭一樹さんは女子。

山田桜丸名義でゲームシナリオ作家としても活躍。

ライトノベルで頭角を現し、

本書から、本格的な作家として認められた模様。

(だって、直木賞候補にもなった。ちと、? だけど)



うん、結構、面白かったです。





おしまい。







※ 今日の写真、クリックして拡大してもらわないと小さいかな?

  ごめんなさい。これアントレボーという小さな村。

  ニースからプロバンス鉄道でゆく観光地。

  @lapie-fr の今日の更新が「車窓」。

  なので、こんな写真を。でね、フランスって人が少ない。

  電車に乗っても、どこかのんびり、旅が静かなものに感じて不思議。

  4日②アントレボー