祖母・母・孫娘の3代を通した物語。
1953年から始まり、現代までを語り継ぐ長編。
けれど、それぞれの代の本人が語り部となるので読みやすい。
それにしても、時代の捉え方が面白い。
祖母は、ちょっと神がかり的で古色が漂い、
母となると、バイクで疾走するヤンキーだった高校時代から、漫画家になってしまう。
で、孫娘は冷めた調子の現代ワカイモン気質(夢が持てない?)。
この辺りの感覚が興味深いです。
蛇足になるけれど、この桜庭一樹さんは女子。
山田桜丸名義でゲームシナリオ作家としても活躍。
ライトノベルで頭角を現し、
本書から、本格的な作家として認められた模様。
(だって、直木賞候補にもなった。ちと、? だけど)
うん、結構、面白かったです。
おしまい。
※ 今日の写真、クリックして拡大してもらわないと小さいかな?
ごめんなさい。これアントレボーという小さな村。
ニースからプロバンス鉄道でゆく観光地。
@lapie-fr の今日の更新が「車窓」。
なので、こんな写真を。でね、フランスって人が少ない。
電車に乗っても、どこかのんびり、旅が静かなものに感じて不思議。

