9日①宮本輝「星々の悲しみ」


この本、3度目

たぶん、初版の頃(30年前)と、こっちへ来てからと(数年前?)。


でも、短編集なので、さっと、読んでみることに。


やはり、いい。

おぼろに覚えてた部分が鮮明になって、とっても納得。

真摯なお話しばかりだもの。


けれど、

時代感が、大きくズレたなあ、っと、今回は強く思いました。


例えば、予備校生・3人の話し。

この時代には、スマートフォンもアイフォンもないもの。

もう根底から、生活環境が変わってしまったと思う。


人間の心は変わらない部分が多いでしょう。

でも、状況の変化にストーリー展開が左右されることも事実。

この、短編集は、その辺りが露骨に表れて、ある意味、痛々しい。


「泥の河」がデビュー作の、著者(優駿もでしたよね)。

最近の本が読んでみたいです。




おしまい。







※ 骨董品と中古屋さんは大きく違う。

  この店頭は中古屋さんだけれど、シャレてるもの多し。

  値段も控えめだから、見てても愉しいな。

  9日②古道具屋