7日①木内昇「漂砂のうたう」


いや、いやいや。

いいです、この小説。


お初、作家さん。

「昇」、のぼる、だと思ったら「のぼり」と読んで、女性だそうです。

(知りませんでした。この本で直木賞も受賞している作家さん)


読了して、ネット検索するまで男性だと思い込んでました。


何だか、とても新鮮な感覚がある小説。

それも、すっごく面白くって厳しくってグイグイ読んじゃう力強さ。


時代ものと云っても、明治初めの東京が舞台。

根津遊郭でのお話しです。

主人公は元武士の客引き。

で、花魁、楼を守る切れ者の男氏……。


キーパースンは、噺家(の見習い、その上、中年)。

でもって、寄席話が絡む(タイトルは、その辺りから)。

これが、深い味わいになってて好き。



ほんと、表紙もタイトルも、申し分なくって嬉しくなっちゃう。

(「茗荷谷の猫」って小説もあるらしい、読みたい~)





おしまい。








※ フランスの中以上くらいの街には、必ずあるのが「メリーゴーランド」。

  ニースのは、 ↓ なかなか、由緒正しそうな正統派。

  今日、更新の@lapie-fr は、この辺りを巡回中だったお巡りさんのショット。

  変わった乗り物で巡回してるんだよね~ぇ(仕事じゃないみたい)。

  7日②メリーゴーランド