訳者の名前で読み始めました。
田村さと子と云えばラテンアメリカ文学の星ですもんね。
画家ゴーギャンと、その祖母フローラの二人称小説「楽園への道」は最高。
その訳者として知り、名前を覚えました。
(詩人でもあり、詩集も上梓されている)
後になったけれど、本書もすっごいです。
作者はコロンビアの作家(概に著名人)。
同国、第二の都会メデシンという都市生れで、この小説の舞台。
過激なのです。
でも、コロンビアって遠過ぎ。
知識ゼロ。
どうも、麻薬の産出国で、ブラックな地域の様です。
この本の舞台となった時代は、それが真っ盛り。
でもって、スラム・最下層の十代が女の子がタイトルになってるロサリオ。
彼女を恋してしまう、上流階級の子弟2人。
この3人を中心にした物語なんです。
ロサリオって女の子、怒りにかられると相手を殺してしまう。
いや、幼い頃からの心の傷は大変なものなわけで。
必然的に、彼女と付き合うのは至難のワザ。
彼女をひたすら愛する少年が主人公。
彼女の恋人になっちゃったのが脇の登場。
でも、三角関係のお話しではありません。
心に秘めた愛情を貫くのです、主人公は。
純愛小説。
例えば、仲村与一の「天の夕顔」。
(ドン引きされる方!! ホントですよ)
いや、マジ。
現代にも、こんな形の愛もある…唸ってしまう小説。
おしまい。
※パリのエッフェル塔、築125年だって、今年。
TVで、その記念祭の様子が流されてた。
花火あり、パレードあり。
でも、こんな映像も。
パリって ↓ こんなイメージだよね。