辛いタメ息が出る本です。
こんな画家がいたのかって俯いてしまった。
十数年前に、何かで見ていた、この女性(この絵)。
去年、パリで作品展が開かれ、その映像がTVに流れました。
画面にくぎ付けになったものの、詳しくは知ることができなかった。
メキシコの人であること、身体が普通以上に辛い人であること。
口惜しいけれど、この2点のみ、それきり。
でも、先週、友人からの本の中に、この本が。
うれしかった(Sさん感謝)。
彼女の名は、タイトルっです。
本名は長すぎるぐらい長い。興味がある人は調べてね(笑)。
ただ、カルメンって名も2番目に出てくるんです。
(カルメンって、恋に生き、捨てた恋人に命を奪われる女性の名。
あの歌劇は、ある意味、女性の理想物語りでしょ?)
自画像を多数描いた画家。
かなり、強烈に、痛々しい絵が多いです。
その人生も、絵と同様、過激です。
運命に翻弄されるって表現ができてしまう。
絵に魅せられた著者が、
何度も、メキシコにも足を運び、
この画家の足跡まで追うようにニューヨーク・パリへも取材に出かけています。
それを、丹念に書き綴っています。
ライターでもない著者に拍手を。
(著者・堀尾氏は画家・大学教授・エッセイストでもあり)
「フリーダ・カーロ」という女性、そして、画家を知ることができました。
フリーダ・カーロ(1907~1954)、メキシコに生き、死んだ人。
生きる辛さを自画像で残した人。
ワタシにとって、とても、いい本でした。
おしまい。
※一昨日、昨日とニースの悪天候のことばかりかいててゴメンっです。
でも、ホンキで雨続き。
なんと、大型スーパー(カルフール)の天井が大雨で落下という事故。
普通は雨の少ない地域だから、天井の排水設備が甘かった?
営業時間中の落下だったけれど、怪我人は2人。
ひとまず、大事故とはならなかったようで良かった。

