げっそりしちゃいます、この本、貧乏に。
話は興味深い、やはり、石川啄木は魅力的。
この本は、その妻、石川節子の一生物語。
石川節子と云う人の生まれは貧乏じゃない。
石川啄木も、生まれて10代の頃までは貧乏じゃない。
だけど、二人が恋をして結婚へと向かうあたりから貧乏へまっしぐら。
経済的に行き詰まってゆく過程も、本には書かれてあるものの、
何故か、運命とか、巡り合わせと感じてしまう。
よく云うじゃないですか、
“ふたりなら喜びは2倍に、辛いことは半分に”
石川啄木・節子の場合は真逆のような気がします。
“喜びは半分に、辛いことは2倍に”
ほんと、この奥さん不幸です。
経済的な理由で別居生活ばかりだし、
生活費も送ってくれない夫だし。
彼女は幸せにもなれず、評価もなく三十路前に逝く。
石川啄木も幸せではない。
けれど、評価はあったわけで。
石川啄木がお好きな方は読んでみることを薦めたい。
そうそう、9月19日にエントリーした枡野浩一著「石川くん」
あの本、かなり石川啄木を責めてる気がするけれど、
この本を読んで、そうではないと考えました。
若気の至り、時代的な先入観、人間の弱さ、などなど。
石川啄木は、その意味、とても、普通。
だって、26歳までしか生きていないもの。
まっ、そんなこんな。
おしまい。
※ またも、「フラってびっくり」 と、思うニュース。
コートダジュールの半ば辺りにあるモンペリエ。
その地にある、とある大学でのこと。
なんと、入学希望者が多過ぎるので、
次回から入学選抜をくじ引きにすると発表。
ほんとに?
ねっ、びっくりでしょ。
事実らしい……。