本、ときどき海-26日澤地久枝「石川節子」


げっそりしちゃいます、この本、貧乏に。

話は興味深い、やはり、石川啄木は魅力的。

この本は、その妻、石川節子の一生物語。


石川節子と云う人の生まれは貧乏じゃない。

石川啄木も、生まれて10代の頃までは貧乏じゃない。


だけど、二人が恋をして結婚へと向かうあたりから貧乏へまっしぐら。


経済的に行き詰まってゆく過程も、本には書かれてあるものの、

何故か、運命とか、巡り合わせと感じてしまう。


よく云うじゃないですか、

“ふたりなら喜びは2倍に、辛いことは半分に”

石川啄木・節子の場合は真逆のような気がします。

“喜びは半分に、辛いことは2倍に”


ほんと、この奥さん不幸です。

経済的な理由で別居生活ばかりだし、

生活費も送ってくれない夫だし。

彼女は幸せにもなれず、評価もなく三十路前に逝く。


石川啄木も幸せではない。

けれど、評価はあったわけで。



石川啄木がお好きな方は読んでみることを薦めたい。



そうそう、9月19日にエントリーした枡野浩一著「石川くん」

あの本、かなり石川啄木を責めてる気がするけれど、

この本を読んで、そうではないと考えました。

若気の至り、時代的な先入観、人間の弱さ、などなど。

石川啄木は、その意味、とても、普通。

だって、26歳までしか生きていないもの。



まっ、そんなこんな。




おしまい。






※ またも、「フラってびっくり」 と、思うニュース。

  コートダジュールの半ば辺りにあるモンペリエ。

  その地にある、とある大学でのこと。

  なんと、入学希望者が多過ぎるので、

  次回から入学選抜をくじ引きにすると発表。

  ほんとに?

  ねっ、びっくりでしょ。

  事実らしい……。