本、ときどき海-14日マーク・ストランド「犬の人生」訳/村上春樹


妙な魅力がある短編集です

(全14篇)


最初のお話は「更なる人生を」、

主人公は、亡くなった父親が蠅になって現れたって思う…。

次が馬になって現れたって思う…。

ふむっ、でも、

説得力があって、不自然感なしで読み進めてしまう。

で、結構、おもしろい。


表題作「犬の人生」は6番目に登場の、とてもとても短いお話。

ある朝、ベットの中で夫は妻に告白。

「以前、僕は犬だった」


ねえっ、変わってるでしょ?

(すべての作品が動物の転生みたいなのではありません。

 偶然、例に挙げただけ、念のため)


でもです。

ひたひたと、迫るものがあってですね。

これは、ふむっ、まっ、読んだ人に判断はお任せします。

(ワタシ、支持派だす)


このトーマス・ストランドさんは詩人(生まれはカナダ、現米国)。

本業である詩が、

2作品だけ巻末の訳者あとがきに掲載されています。

(2つともよいわ、好きでした)

訳は村上春樹氏。


ちょっと、本音。

村上春樹さん、好みの作家ではありません。

でも、翻訳ものはいいのですよ。

(怒られそう、ごめんなさい。ノーベル文学賞に近い日本人作家に対して)




おしまい。





※ TVニュース、今年のワイン情報あり。

  局地的大雨や、雹の被害などでブドウの収穫量は少ないそう。

  でもね、今年は、とっても良質なブドウだとのこと。

  なので、今年産ワインは期待大ですって。

  愉しみましょう、ワイン。