本、ときどき海-9日中山可穂「サイゴン…」


いい味の小説、かなり好みです。


表題作は中編で、短編が4篇併載。

タンゴを底辺に敷いた連作。


少し耽美がかった恋愛模様や、

タンゴという独特なダンスで作品を表現したとも言える短編アリ。

いや、なかなか(一番好きかな)。


そして、バンドネオン(タンゴには、この楽器が欠かせない)、

この楽器の物悲しい音色を利用した、

ちょっと、風変わりな魅力がある作品もあります(非常にヨカ)。


読後、You Tube でバンドネオンのタンゴ曲を探しちゃう。

そんな、小説本。


で、ちょっと余計話しだけれど、

この作家さん、自身がレズだとカミングアウトしてるみたい。

作品だけ読んでも、そうそうは違和感なし。

まあねえ、ホモだろうが、レズだろうが、

いい本であれば良いのです、ワタクシは。




おしまい。






※ ニースでは、一昨日・昨日とフラ語の祭典開催。

  レ・ユニオンとか、ニューカレドニアとかから人が集まったよう。

  ウチの前の通りは大型バスが「並んだり、かなりの人出。

  騒ぎのための警察官の多さや、渋滞する道路。

  大迷惑じゃないけれど…ちょっと、鬱陶しかった。

  (ウチのゴロにとって、夜の花火は大迷惑だったけれど)

  ほんと、ニースって、何かしら開催されてるみたい。