本、ときどき海-6日樋口有介「彼女はたぶん……」


ひと昔前の、いやふた昔前の探偵物語。

なんせ、携帯電話(今やこの単語だって古過ぎでしょう)もない時代背景。

最近の小説と比べて、ストーリー展開の差は大き過ぎますねえ。


でも、まっ、この本、良質なので、苦も無く読めます。


元刑事で事件物のルポライター兼探偵38歳妻子と別居中。

名前は柚木草平。

数年前に流行ったちょい悪オヤジ系。

今風であれば、イケメン崩れの中年男子かな。

(結構、もてキャラ。憎めないキャラ作りの成功例とも)


で、柚木草平ものは、以後、シリーズ化されています。

第1作だもの、面白くないわけないでしょう。

(シリーズは12冊になっている模様。ウィキペディア参照)



ノスタルジーで読書って思った時のお勧め本です。

(ワタシ、思ふにっですが)


あっ、最後にちょっと。

去年発行の、この作家作品「猿の悲しみ」。

これが面白そう。

とっても、読みたいと思ふ……1年が経過。


加えてです。

今年は「風景を見る犬」ってタイトルのも出ちゃってる。


いつになったら読めるのかしら……?




おしまい。




※ 昨日のTVニュース。

  フラって犯罪者が増加中らしい。

  困るのが刑務所不足。

  刑務所で一人1泊当たり140ユーロくらいの経費。

  現状では刑務所を増加する予算も維持費もなし。

  なので、大丈夫そうな受刑者を選抜して自由にしてしまうらしい。

  何だかなあ~。