コバルト文庫の復刻版。
( ↑ は、少女小説の文庫名称)
この作品を最後に、彼女は一般小説へ転向。
コバルト文庫10冊目が、この表題作だったそう。
(デビュー作「プレミアム・プールの日々」併載)
実はコバルト文庫、名のみぞ知る存在で今回がお初。
この作家さんの本は、すでに5~6冊読んいて、好きな作家のひとり。
(なので、パリのブックオフの棚で2冊並んでたのを迷わずゲット)
表題作は、幼馴染みの恋の行方。
面白いのは視点。
男の子と女の子ふたりの三角関係へ陥っちゃうのだけれど、
そこで、女の子同士の友情へと展開。
なかなか、面白いです。
処女作のほうは、高校生男子の爽やか系。
こっちの方が好きかな。
で、
巻末にオマケでエッセイを書いてるんです。
これが、非常に面白い。
このエッセイ、小説家の本音トーク。
表題作のことを「小賢しい」と明記しちゃってる。
まあ、この巻末文章だけでも読んでも楽しめました。
この作家、ほんと、実力派。
大人向けの一冊目で吉川英治文学新人賞を、
2年後には直木賞も手に入れてる。
おしまい。
※ 明日から初夏のフランス風物詩的な自転車レース、ツール・ド・フランス開催。
今年は、開催3日後の7月2日にニースでチームトライアル25kmが行われる。
先日はアイアンマン、そして、これ。
通常は、自動車の騒音・排ガスがあるワガ家前。
レースって、大歓迎。
声援や拍手は心地良いもの。
