本、ときどき海-24日吉田修一「女たちは…」



多くの作品が映像化されて、

一味違う作風にファンも多そう。

吉田修一、今、売れ線の作家のひとりでしょう。

もちろん、ワタシも大好きです。


この短編集、ほんと短い作品ばかり11本。

どの作品も、なかなか、なかなか。

11人の女性たちとの主人公、

その係わりを淡々と描いてリアル。


一番、印象に残ったのは最後の作品。

タイトルは「最初の妻」。

13歳の少年が、転校してゆく同級生少女との1日デート。

彼は彼女が転校してゆくことを知らなかった。

この出来事、

彼は、取り返しのつかないことの存在を初めて知ったんじゃないかな。


切ないです、とてもチャーミングでもあります。



心に残る本でした。




おしまい。







※ 早朝から開催されているニース・アイアンマンレース。

  まだ、ウチの前を走る・歩くしてる(午後9時過ぎ)。

  沿道の応援する人もまばらになり、疲労感ばかりとなるつつアリ。

  いや、本人もだけれど、家族の人は大変だ。

  きっと、待って、待って、待って……。

  わうっ、疲れるぞっ。


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