本、ときどき海-17日堀江敏幸「いつか王子駅で」


久しぶりな本。

センテンスが長い。

7~8行は当たり前なのだもの。

最近の本に慣れていたので、ちと読み辛い。

(あっ、誤解しないで、1964年生まれの作家さん。

 今風な文章ではないということ。調子を掴むと何でもない)


日本っぽいな。

舞台は路面電車、荒川線。

レトロ。

永井荷風や泉鏡花を思う。


いや、実際に主人公の読書傾向の話題が登場。

出てくるのは、徳田秋声・赤羽末吉・島村利正……。

字面としては知っているものの、

読んだことのない作家の名前ばがりが並ぶ。


徳田秋声「あらくれ」は、惹かれる。

読みたくなってしまった。


いや、人情話しっぽくもあり、

きりっとさせられる読後感でもありました。


ちょっとした異空間さ?

違うなあ。

どう表現したらいいのだろう。

ごめんなさい。

言葉が見つかりません。


いい本です。





おしまい。









※ 晴天、ではないけれど夏っぽくなったニース。

  泳ぐ人も多くなってる。

  でも、まだ、泳ぐ気にはなれないなっ。

  何だか、シャキッとしないんですね、お天気が。

  ぼやけてるっていうか、からりとしていないというか。

  まっ、もう1週間くらい様子見しよう。



______________________________________________________________________________________________________________________________________