本、ときどき海-3日 北森鴻「緋友禅」


本好きは、父(亡くなって十数年)ゆずり。

今日の本を読めば、きっと、父は相好を崩すなあと思う。


だって、

美人の旗師(店を持たない古美術商)が謎解きするのだからね。

ウチの親父さん、生前、TVなど一緒に見ていると、

知的ですらりとした女性が出てくると褒める。

まさに、贔屓みたいだったんです。

この主人公のことも、きっと、父は絶賛するなあと思いつつ読みました。


ネーミングもよいのです。

旗師・冬狐堂 宇佐美陶子。

……です、です。


北森鴻、ワタシは短編が好きです。

(3年前に亡くなったそう、とでも残念)

嫌味がないし、さっぱりしてる。


今日の本は短編3本、中編1本の文庫本。

とても読みやすくって面白い。

なので、パリからニースのTGVで読みました。

狙い通り、ぴったり。

充実の移動時間でした。



おしまい。







※ パリの地下鉄で嬉しいのって音楽。

  ノスタルジックなアコーディオンや、アコースティックギター1本。

  はたまた、バイオリンもあるし、リコーダーも。

  バロックからシャンソン、今風なもの、それぞれにいいな。

  地下鉄に乗ってるミュージシャンって、それなりのレベルだしね。

  気に入れば、2ユーロ玉をあげちゃうのだ。

  


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