友人からのメールに、

小学校へ通っている息子の作った想像動物お面の写真が添付されていました。




目にした途端、カラス天狗だっ。





そして、この小説を思い出したんです。





  おばあちゃんが危篤状態となり、

病院へ出向いた主人公。

おばあちゃんは酸素吸入のマスクを付けていて、

妹から「からすとんび」みたいでしょって言われて

ほんとねって答えてしまう主人公。

その数時間後、「からすとんび」って何って言い合う姉妹が

ほのぼのと素敵なんです



  女性ばかりの家族の短編。




大好きな1冊。



江國香織著の短編集「泳ぐのに、安全でも適切でもありません」




その表題作になっている30ページに満たない短編小説です。






こんなにもチャーミングなタイトルって、どうよっ!!

(著者のあとがきにアメリカ旅行中、実際、目にした立札の言葉だそう)










なかなか、なかなか。












おしまい。







※1

カラス天狗って嘴がある天狗です。

牛若丸の子供時代の教育係が「カラス天狗」なんだって。


からすとんびはイカとかタコの顎(口?)の俗称だそうです。





※2 フランスの立て看板も日本人(ワタシだけかな)から見ると、

   不自然な気がするものが多くあります。

   例えば、岩場の通り道の注意書きに、

  「天候の悪い時は死ぬかも」っとかね。

   初めて見たとき、ギョッとしました。