ふうっ。
久しぶりに緊張した読書。
この作家さんも好きなひとり。
でも、ちょっと弛緩して読み始めました。
ふうっ、を、もう一度。
2001~2003年にかけて書かれた7本です。
借金にまみれたり、追い詰められて、土壇場になった人たちのお話しばかり。
上野のブルーテントに住むホームレス‥‥。
借金のカタにやくざにこき使われる人。
精神的に追い詰められて自殺しちゃう人。
人生、戸板1枚の下は地獄
って言葉を聞いたことはあるけれど、
こんなに身につまされるのは初めて。
まだ、日本に、東京に住んでいた頃です。
当時、こんな人たちが居たんでしょう。
キャリーを曳いた人を公園で見たこともあるし。
本当に、当時の東京にはこんな人たちが居た‥‥。
居たでしょう。
小説は作り物の世界です。
でも、今という時代の真実も語られるでしょ?
緊張した時間を持ちました。