う、受けてきました。
たった5分の面接のために今年に入ってからずっと、
時間があれば勉強しなければ、と
落ち着かない日々だったので、
とりあえず終わってほっとひと息。
おかげでだいぶボキャブラリーが増えたきがする。

実は1次試験を受けたあとから
仕事が忙しかったこともあり
週1回のフランス語レッスンにも行けず、
年末からかけこみで週2レッスンを入れ、
さらに具体的に対策勉強を始めたのは
今月に入ってからなのです。
参考書を見て想定される問題をピックアップし、
それぞれの回答を用意して、ひたすら暗記。
その量、プリントしてみたらA4で4枚!
それでも「それ以外のことを聞かれたらどうしよう」
という不安は消えず。
当日の今日も、試験は16時過ぎからだというのに
午前中からカフェを点々としながら復習し、そわそわ。
終わった直後は「受かっててほしい」と思ったけど、
数時間たってみて、終わったことが嬉しくて
もはや結果はどうでもよくなりつつあります(笑)。

とりあえず、振り返って備忘録。
場所はかの有名なアテネ・フランセ。
集合時刻に地下のカフェテリアに行くと、
たくさんの受験者が待っていました。
5分刻みくらいにグループで時刻が設定されており、
次々と試験会場の部屋(ひとりひとりバラバラ)に案内されていきます。

私が通された部屋の面接官は
フランス人男性と日本人女性の2人でした。
主にフランス人の方が質問し、
途中で日本人の方がときどき別の質問をはさむ、
という感じでした。
男性のほうはあまり表情を変えずに
淡々と話すのですが、威圧的な感じではなく、
女性のほうはこちらの緊張をやわらげるかのように
にっこりとやさしい表情で話を聞いてくれて、
機械的な試験ではなく、
ほんとにフリートークっぽかった。

すでに記憶がとんでますが、覚えている範囲で
内容を記してみます(実際はフランス語ですが)。

私「ぼんじゅーる」

面接官(二人)「ボンジュール」

面接官(男性)「そこに荷物置いてください(と、右の机を指す)」

私「はい」(カバンやらコートやらをどかっと置く)

面接官(男性)「あ、受験票はこっちにください」

私「あ、はい」(と、あわてて渡す)

面接官(男性)「はい、どうぞ」(受験票をチェックして返してくれる)

面接官(男性)「座ってください」

私「はい、ありがとうございます」

面接官(男性)「まずは自己紹介してください」

私「はい、わたしは らぴちょんと もうします。
ふらんすの しゅっぱんしゃで はたらいています。
○○○の こがいしゃで わたしは○○○のへんしゅうしゃです」
(最初に自己紹介があるのはわかってたので、
ここが一番答えやすかったはずなのだが緊張してつまりまくり)

面接官(仏男性)「ほう。どんなのやってるの?」

私 「えーと すごいたくさんあるので・・・」

面接官(日女性)「ああ、最近コマーシャルやってませんでしたか?」

私「ああ、○○○ですね?」

面接官(女性)「そうそう」

面接官(男性)「仕事の話もっときかせてください」

私(げげーっ、そこをこれ以上掘り下げられると思ってなかった、と焦る)
「えーっと、へいじつの くじはんから ろくじはんまで はたらいてまして、
わたしの おもなしごとは、きじをちぇっくしたり なおしたりすることです」
(水曜日のレッスンで習った表現を苦し紛れに使ってみた)

面接官(女性) 「フランス語はいつから勉強してるんですか?」

私(よかった、話題が変わった、とちょっとほっとする)
「えーっと、さんねんまえから べんきょうしてます」

面接官(女性) 「三年ですか?」
(まだ三年ですか? というニュアンスに聞こえた)

私「はい、えーっと、ぱりのほんしゃで けんしゅうがあって
ふらんすにいかなくては ならなかったので べんきょうを はじめました」

面接官(男性) 「ああ、本社でね。
日本のオフィスにもフランス人はいるんですか?」

私 「はい、さんにん います」

面接官(男性) 「会社ではフランス語で話しているんですか?」

私 「いいえ つうじょうは えいごで はなします」

面接官(女性) 「仕事は好きですか?」

私 「あ、はい、もちろんです」

面接官(男性) 「でも、編集の仕事って
体力的にも大変だったりするんじゃないですか? 遅くなったりとか
(みたいな感じのことを言ってたが、正確にはよくわからず)」

私 「はい、えーと、いちねんまえから すごく いそがしくなりました。
きょねん あたらしい じょうしが きまして
あたらしい きかくが たくさん ありまして
すごく いそがしかったです
でも このしごとが すきなので たいしたことなーいでーす」
(↑このへん、もう時制がよくわからなくなってぐだぐだ)」

しばし沈黙(5秒くらいか?)

面接官(女性)「週末はだいたいなにしてるんですか?」

私 「だんなと てにすを してます。
まいしゅう どようびの ごごに てにすの れっすんを うけます」
(↑話がそれても、ここでさんざん練習した
「先週はテニス仲間と新年会をしました」を言えばよかったとあとで悔やんだ)

面接官(男性)「フランスの出版社で編集なんかやってるんなら、
フランス文学が好きだったりするんじゃないの?」

私 (また仕事の話にもどったー! とあせりつつ)
「あ、えーと、はい、きょうみはあるのですが
よんだこと ないです。いつか ちょうせんしたいです」


と、このへんで時間切れ。ドアをノックする音がする。


面接官(男性)「これで終了です。
今後もフランス語の勉強とお仕事がんばってくださいね
(という感じのことを言われた気がするが、
終わったことで頭がいっぱいであまり聞いていなかった)」

私 「はい、ありがとうございます」

面接官 「さようなら」

私 「さようなら」




・・・と、多少順番は前後してるかもしれませんが
だいたいこんな内容でした。
面接官の質問が聞き取れなかったり、
逆に私が言ったことが通じなかったりということは
なかったのですが、
あとで思い返しても私の発音ひどかったな・・・
緊張してめっちゃうわずったし。
自分の受験票をにぎりしめながら話してました(笑)。

私の前に受けていた男性の会話も
外で待っててほぼまる聞こえだったので、
私のつたないフランス語も、次の受験者の方に
筒抜けだったのでありましょう。
それにしても、仕事の話に予想以上に食いつかれたのが
逆に苦しかったなー。
ほかに用意していたネタのなかで
けっこう長く語る自信があったのは
去年富士山に登った話と
サンジャック巡礼の話だったのですが
まったくそっちに振ることができず。

実は、この2級というのは
一次試験の合格率は今回の場合で36.2%と
けっこう低いのですが、
2次試験は9割くらいの人が通るというウワサを耳にして、
よけいにプレッシャーになっていたのです。
1次の合格基準点が62点で、
私は80点取って通っている、
ということは、1次の点数が私より低かった人が
たくさんいるはずなのだ! と思うことで
なんとか自分を励ましていたのですが・・・
なかなかイメージしてたようには
すらすらと面接で話すのは難しいですねえ。

結果はどうあれ、
もっと話せるようになりたい!
と思ったし、受けてよかったです。