子供の頃の地獄と精神の成長 | 瑠璃色の日々

瑠璃色の日々

羅陽の頭の中がダダ漏れる空間

ゲーム実況で、『恐怖の花子さん』ってのを見てきました。

それに出てくる『地獄』という言葉。

子供の頃に体験する、夢か現実かわからない時間。

昔、幻覚や幻聴に襲われる事がありました。
熱を上げてるときは特に。
それはどうやっても絶望的な内容らしかったです。
断片的に覚えていたりもします。

大型トラックが家に突っ込んできてあたしを轢く手前で止まる。
凄まじいエンジン音とともにゆっくり向かってくる。
ライトが眩しい。

知らないような知ってるような場所にいて光が見える。
光が人を消していく。
鐘の音がする。
階段が見える。
とても明るい暖かい世界なのに階段の上からは絶望するような怖いものがくる。
天国のような場所なのにたくさんの人が倒れている。

光と爆音。
後から来る、焼けるような溶けるような熱と痛み。
空が黒くて周りが燃えている。

最初のトラックのは起きている時に見ました。
幻覚、幻聴のダブルパンチ。

光が人を消していくってのはあたしの声で親が起きて起こしてくれました。
『お日様がみんなを食べちゃう。早く助けて!!』と何度もしがみついて頼んだそうです。
母親に『夢だよ!おきなさいっ!!』といわれて布団の上にいるのに気がつきました。

で、そんなことが幼稚園~小6まで続きました。
小6のある高熱を出した冬の日…いつもの幻聴、トラックの音、不安、不安、不安、音が近付いてくる。
怖い、怖い、怖い!

居間から隣の部屋に敷いていた布団に戻ろうとしました。
その時、

ぴー ぴー ぴー

はっ、としました。
ストーブのタイマーの音でした。
そこで同時に気がつきました。
トラックじゃない…ストーブの音だ…これは幻聴だ。

それを自分の心の中で繰り返すとトラックのエンジン音は小さくなっていき、ストーブの音になりました。

それからは幻覚や幻聴はなくなりました。
熱を上げでも怠さや苦しさだけ。
熱が無いときももちろんそんな事にはならなくなりました。
夢を見て親を困らせることもなくなりました。

今回、ゲーム実況を見て、『地獄』の話を聞いて、あれはあたしにとっての地獄だったのだろうかとも思います。

ストーブの音に気がついた瞬間、あたしは1つ大人なったと確信しています。
良いことか悪いことかは分からないんですけどね。