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◎八開手(やひらで)

「やひらで」~「ひらで」は拍手のことです。

『皇太神宮儀式帳』には、


則四段拝奉、八開手拍弖、短手一段拍拝奉、

又更四段拝奉、八開手拍弖、短手一段拍、

則一段拝奉弖罷出。


とあります。4度拝(起拝という拝で、立ったり座ったりしながら拝をします)して8拍手して1拍手して座拝(神社祭式行事作法での〔居拝〕)をします。それを繰り返します。なお、拍手の始めには一拍手(一人)があります。


図示すると次のようになります。



(起拝)      (八開手)       (短手)(座拝)

◎ ◎ ◎ ◎ ○○○○ ○○○○ △    ● 

◎ ◎ ◎ ◎ ○○○○ ○○○○ △    ●


『儀式』巻三(践祚大嘗祭儀)には、


跪拍手四段〈度別八遍。神語所謂八開手是也。〉


とあります。これによると、

天皇の御前にて、→4段×8遍=計32拍手したことが伺えます。
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◎ことばなめげなるもの


『枕草子』に



ことばなめげなるもの、

宮のべの祭文読む人、

舟漕ぐ者ども、

雷鳴の陣の舎人、

相撲、


とあります。「なめげなり」は、「無礼だ、失礼だ」という意味です。

宮のべの祭文」は、「宮咩祭文」のことで、『拾芥抄』(上)に収められています。その内容は以下のとおりですが、献供の章句には意味不明の箇所があります。無礼な読み方をしていたのでしょうか。


現代の神職の祝詞奏上も「なめげなるもの」に数えられないよう「至誠」をもって奏上ましょう。


維永承△年歳次△、其月壬午、年カ中ニ月ヲ択ヒ月カ中ニ日ヲ択ヒ日カ中ニ時ヲ択テ、掛畏キ宮咩五柱笠間ノ広前ニ、従四位上行官姓名恐ミ恐ミモ申給ク、

絹ハ乍編、綿ハ乍結、進物ハ高坏カ弥高高ニ、飯ノ於毛利加ニ、清酒ノ早ニ、堅酒ノ堅、橘ノ忽ニ、餅ノ持テ栄ニ、鯛ノ平ニ、鱒ノ弥益益ニ、鰏ノ好ニ好ニ、鮑ノ片思、蠣ノ掻寄テ、薺ノ庭左良須、厳ク聞食シ受納シ給テ、

寿長ク身全シテ、天地不詳、内外ノ悪事、未萌以前ニ、兼テハ遠ク払ヒ退ケ給テ、官爵如意ニ叶シメ給テ、万世ニ子孫繁昌ノ門ト有シメ、夜守リ日守リニ常磐堅磐ニ守リ幸ヘ給ヘト、恐恐申ス、



◎祭式作法の相違点(拝~拍手)

【空手での再拝二拍手一拝における拍手の直前・直後の姿勢】

(甲)正坐
(乙)所謂指尖礼の姿(15度ほど腰を折った状態)

*「空手」は、「からて」ではあろません。「くうしゅ」です。笏や扇を持たない時の作法です。
*養成機関では問題ありませんが、現任神職の講習会・研修会での神拝行事では、その違いが目 立ちます。

☆再拝の一拝目は、甲乙とも指尖礼の姿まで起き上がります。
☆笏を持った時には、上体は完全に起き上がります。
☆統一は困難か。

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