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◎「礼」とは

鎌倉後期作の神宮(外宮)祠官、度会行忠(西河原行忠:1235-1305)が奉仕の心得を記した『古老口実伝』には、「礼」について、次のように述べています。

「礼是心基也」

なるほど!

「禮」の旁(つくり)「豐」は「豆」(高杯)の上に糸で貫いた玉を並べ飾ったさまの象形です。
「禮」の本来の意味は、「奉神人之酒醴」つまり「醴」(一夜酒)を「豆」に載せて神に供えること。


「礼」は元来神に奉仕する儀式作法を意味していましたが、やがて一般の社会生活における人間関係の秩序、礼式を意味するようになったものです。

◎正坐


今上陛下と正坐】

陛下は普段テレビを見る時は、床に正座して観られる。


「それは正座に慣れるためであるけれども、慣れるというのは単に足が痛かったり、しびれたりするといけないからというだけではない。足がしびれるとそれにとらわれて雑念が生じて清い心になりきれない。きれいなこころで祭祀に臨みたいのでそうしている」


とおっしゃったことがあります。そういうご努力をしてお祭りを厳粛に勤めていらっしゃる。


渡邉允氏「平成の皇室両陛下にお仕えして」(『日本の息吹』263号、平成21年10月)より


*長時間正坐をしていると、体重を実感します。筋肉を鍛えて祭祀の厳修に耐えうる正坐力を体得しましょう。


◎祝詞朗読法

1、荘重謹厳なる態度を持すること
2、音声を明瞭にすること
3、語句の切れ目を正しく言ひ切ること
4、音声の緩急抑揚を程よくすること
5、情がうつるやうにすること
6、真情を尽くして読むこと



1、起首の章句は低く緩やかに殊に自分の名の所は最も低く読む
2、由縁の章句は一段と音声を高め語調も少しく強くする
3、献供の章句は中声に又中調子に
4、祝祷の章句は由縁句と同じく音声も高め語調も強める
5、結尾の章句は中声中調子で少し余韻をひいて読み了へるやうにする


*中西利徳『祝詞作文講話』(昭和5年5月初版、昭和11年5月第四版)より