御遷宮の本義(櫻井勝之進先生) | laphroaig-10さんのブログ

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◎御遷宮の本義(櫻井勝之進先生)

櫻井勝之進氏「戦後の神宮式年遷宮を顧みて」

 (『兵庫神祇』540、平成6年3・5月)


今日よく御遷宮の話をしますと、簡単に、社殿も御装束御神宝もみんな新しく調進申し上げますという言い方をしますが、あの言い方は大変な誤解を生みます。そうではなくて、新しく造替した社殿に天皇さまが御装束御神宝をお供えになられます、というのが正しい言い方であります。


★『延喜式』祝詞「遷奉太神宮祝詞」


皇御孫命乃御命乎以弖、皇大御神能大前爾申給久、常乃例爾依弖廿年爾一遍比大宮新仕奉弖雑御装束物五十四種神宝廿一種乎儲備天祓清売持忌波理弖預供奉辨官某位某姓名乎差使弖進給状乎申給久止申

◆川原大祓「祓詞」



◎第58回(昭和4年)…奉出(たてまだし)賜ふ種種の御装束神宝を始めて…

【たてまだしたまふ…天皇が使いを使わされて奉献される】




△第59回(昭和28年)…奉る種種の御装束神宝を始めて…【→天皇が主語であることが不明確となりました。】

○第60回(昭和48年)…奉らしめ給ふ種種の御装束神宝を始めて…

◎第61回(平成5年)…奉出給ふ種種の御装束神宝を始めて…

【本来の祝詞の形に復古しました。】