◎満州人の敬礼
谷山つる枝著『満州の習俗と伝説・民謡』によると
○作揖
漢人の歴史的な敬礼で、老人や伝統を尊ぶ人の間に行はれるのみで、一般には行はれない。
作揖は、両手を下げたまゝ左手の握り拳の第二関節が、右指のつけ根に喰ひ入るやうな形に、軽く握り合せ、握り合せた手先を、両手を伸ばしたまゝ上げて、胸の高さに達したときに、手前にひいて、握り合せた右手の指の外側を上向けにして胸近くにとゞめ。先方に注目する。
とあります。日本の「揖」の起源でしょうか。手前に引くことは同じですが、「揖と解く」作法は書かれていません。