年祝い | laphroaig-10さんのブログ

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◎年祝い


 古い時代から人の寿命を加えゆく年の区切区切を慶び祝う風習があり、この祝いを年賀とも算賀ともいいます。
 「算」は年を数えることから年齢を意味します。あるいはまた「賀の祝ひ」と称することもあります。

 算賀祭は、年賀の祝宴を催すに先立ち、神祇に対して行う奉告祭です。
 すなわち、その過ぎ来し方を顧みて、無事息災を神々に感謝すると共に、更に向後の長寿安泰を祈請します。


 算賀は年齢四十を「初老」といって祝うのが初めであるから、これを「初賀」ともいいます。
 また、その四が死に通ずるのを嫌って数を割って「五八の賀」ともいわれています。
 この四十の初賀を手始めとして、以後十年毎に祝いを行います。


五十歳「五十の賀」
六十歳「六十の賀」
七十歳「古稀(希)の賀」
*「古稀」の語は「人生七十古来稀なり」という中国の詩人杜甫の「曲江詩」に由来する。
八十歳【傘寿】……「傘」の略体が「八・十」に分解できるから。
九十歳【卒寿】……「卒」の略体が「九・十」に分解できるから。
百歳 【上寿】……六十歳の「下寿」、八十歳の「中寿」に対する。


 年を祝う風習は、古く奈良朝に発していますが、盛んになったのは平安朝以後です。
 そして後世は斉数だけに限らず、中間の端数をも祝うようになりました。


【還暦】 六十一歳……還暦を祝うのは、生まれた年と同じ干支(えと)が六十一年目にめぐって来るからであって、 「本卦がへり」ともいいます。つまり元の赤ん坊に生まれ変ったと考え、更に、これからが人生への再出発だとして、今後の長寿息災を慶び祝うのです。赤頭巾や赤羽織をつけて祝宴に臨む風習が今日なお行われているのは、赤ん坊の仮装です。
【喜寿】 七十七歳……「喜」の字の草体が「七・十・七」と分解されるから。
【米寿】 八十八歳……「米」の字が「八・十・八」に分解できるから。
【白寿】 九十九歳……「百」の字から「一」を取ると「白」という字になるから。百歳の前祝いでもあります。

《半寿》 八十一歳……「半」の字が「八・十・一」に分解できるから。
《茶寿》 百八歳………「茶」の字が「廿」と「八十八」に分解でき、合計が百八となるから。
《皇寿》 百十一歳……「皇」の字が「白」と「王」に分解でき、「白」が九十九、王が十二、合計百十一となるから。


 これらの祝いは、この年齢に達した人が自ら祝宴を開き親戚知友を招いて年来の恩顧を謝し、且つ今後の長寿 を祝う場合もあり、或はその子供どもや、友人門弟などが発起して、その長老を主賓にして祝う場合もあります。

 算賀を催す日取は誕生日を以てするのが普通です。しかし別に適当の時期を選んで行うこともあり、又この式を行う季節によって扇の賀とか菊の賀などとも称することもあります。