◎笏を落しゝ時の心得
誤て笏を落しゝ時物を持ば之を下に置き笏を取て揖し再び物を取て揖して立つべきなり(半井真澄『神職宝鑑』明治32年3月)
*祭典中よく落ちるもの、よく落とすもの
▼拝したときに冠→サイズ合はざるゆゑなり。合ふものを購入すべし。
▼懐中せる帖紙・檜扇→著装を整ふべし。
*朝日舞の折に多し。舞ふ前に装束を確認すべし。落ちたる「帖紙・檜扇」は、賛者(典儀〈司会進行役〉の補佐)これを拾ふべし。
▼祝詞袋から祝詞→祝詞袋に締まりなきゆゑなり。またすべすべの祝詞用紙は落ちやすし。
▼山盛れる神饌→取りて三方に載せるべからず。賛者これを拾ふべし。
▼強風の外祭の案上の物→「鎮子」を用うべし。
*突風で三方ごと飛ばさるることあり。いと長き鎮子を横から眼象(繰形)に通し置くべし。
▼ブレーカー→恐らく旧式のものなり。電気屋さんに見てもらふべし。
皇學館大学名張学舎「神明宮」
*真榊がよく倒れました。大きめの石を脚に載せておく必要がありました。