拍手 | laphroaig-10さんのブログ

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◎拍手(はくしゅ)



神様を拝むときに手を打つことを「ハクシュ」といいますが、俗に「カシワデ」ともいわれます。それは、「拍手」の「拍」の字が「柏」に変化し、それを「カシワデ」と訓読みしたからという説や、食事をつくる人を食事を盛る柏(かしわ)の葉にちなみ膳夫(かしわで)とよんだり食事自体を膳(かしわで)とよび食事の時に手を打つことまで「カシワデ」とよんだからという説、拍手をする時の手の形が柏の葉に似ているからという説などがあります。中国の歴史書『魏志倭人伝』(ぎしわじんでん)には三世紀の日本では手を打ってお辞儀(じぎ)していたとあり、古くは拍手が挨拶の作法だったようですが、現在では神様を拝む時や力士の土俵入りの時にのみ残っています。普通、神社にお参りするときには二拝の後二拍手して一拝する作法ですが、神宮の神職がお祭りでする八度拝(はちどはい)という作法では、四拍手を二回繰り返し終わりに一度拍手しています。




*その作法は、手を合わせ(胸の高さ)右手を少し引き(一関節程度)手を肩幅程度ひらき、打ち合わせ(通常二回)、右手を元に戻す、というものである。なぜ右手を少し引くのか、明確な説明は、私には出来ない。


【参考文献】

島津宣史「拍手」(國學院大學日本文化研究所編『神道事典』弘文堂、平成六年)

西田長男「拍手」(薗田稔・橋本政宣『神道史大辞典』吉川弘文館、平成十六年)

河野省三「拍手」(國學院大學日本文化研究所『神道要語集』神道文化会、昭和四十九年)

神社本庁教学研究所『神道いろは―神社とまつりの基礎知識―』(神社新報社、平成十六年)