御橋(みはし) | laphroaig-10さんのブログ

laphroaig-10さんのブログ

ブログの説明を入力します。

◎御橋(みはし)



橋のある神社は、多くあります。向こう岸へ渡るための橋は、違う世界への入口とも考えられてきました。橋をめぐる不思議な話や民話は、数多くあります。これは、異世界への入口という橋の機能を象徴しているといえます。神社においては、清らかな水の流れを越えることで身を清め、俗世界とは異なる清浄な神様の世界へ入っていくという意味となります。神社によっては、注連縄(しめなわ)が張られたりして人が通れなくなっていたり、非常に急で人が通ることが困難な橋があります。これは、神様の通り道として準備された橋で、神橋(しんきょう)とか御橋(みはし)と呼んだりします。伊勢の神宮では内宮の宇治橋や両宮の火除橋(ひよけばし)によって聖域が区切られています。栃木県にある日光二荒山神社(にっこうふたらさんじんじゃ)の神橋は有名で、世界遺産にも登録されています。これは、寛永十三年に徳川将軍家によって造られたもので、元来神事や天皇や将軍の使者の通行のためだけに使われていました。


【参考文献】

上田篤『橋と日本人』(岩波新書、昭和五十九年)

鈴木正崇「橋占」宮田登「民俗」(「橋」『世界大百科事典』平凡社、昭和六十三年)

神社新報企画編「神橋・しめ縄」(『お宮に行こう―神社の基礎知識―』神社新報社、平成六年)

鎌田純一「二荒山神社」(『世界大百科事典』平凡社、昭和六十三年)





laphroaig-10さんのブログ

laphroaig-10さんのブログ