皇學館大學精華寮増築工事竣功祭祝詞(平成十六年三月二十四日) | laphroaig-10さんのブログ

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昭和38年竣功の精華寮(やがて南寮と称す)は耐震検査の結果、危険な建造物と認定され平成十三年取り壊す。すぐに五十鈴川寮を開設。新南寮は皇學館大学創立百三十周年再興五十周年事業として平成十六年三月新築竣功となる。



皇學館大學精華寮増築工事竣功祭祝詞



神風の伊勢の国倉田山の美し処に新に装ひ成れる是の精華寮大広間を厳の斎場と祓へ清めて、神籬刺立て招奉り坐奉る掛まくも畏き

天照坐皇大御神・屋船久久遅命・屋船豊宇気姫命の大前に、斎主皇學館大學助教授本澤雅史恐み恐みも白さく、



明き自治の灯弥次々に受け継ぎ来る此の精華寮はしも、昭和三十八年に建て設けらえ、更には昭和六十一年に北の館を増し建てしより以来、数多の学生等相寄り相集ひて、皇国学は弥益々に立栄えつつ在りしも、南の館は揺り来む地震に耐え難く住むこと能はざれば平成十三年三月に取り壊されぬ、しかはあれども学舎の理事等又館友諸人等肝向ふ同心に相議りに議りて、元つ処に南寮を再び建て設けむと、工事は株式会社日本設計管理の総合管理の随に東急建設株式会社に事負はせ、去年の七月○日に地鎮祭仕奉りしより、大神等の広き厚き恩頼を蒙り奉りて、工匠等は打つ墨縄の一筋に撓む事無く怠る事無く労き励みて、内外の装備も残る隈無く、かく厳しく美しく造り竟へぬれば、八十日日はあれども今日を生日の足日と斎定めて、竣功の御祭仕奉り言寿ぎ奉らくと、



大前に御食御酒種々の味物を献奉りて学校法人皇學館理事長上杉千郷、館友会会長小串和夫、皇學館大学学長伴五十嗣郎、株式会社日本設計管理○○東急建設株式会社○○を始めて、関係ふ諸人等参列みて、太玉串捧奉りて拝み奉る状を、平けく安けく諾ひ聞食して、



今ゆ往先大神等の厳の御霊幸はへ給ひて、此の新室の内外には八十枉津日の枉事有らしめ給はず、築据ゑし底津岩垣動く事無く搖るぐ事無く、築立てたる真鉄の柱傾く事無く崩る事無く、塗固めたる磐壁なす弥永久に、若草萌ゆる倉田山に聳え立たしめ給ひ、四方八方より皇国学びの初山踏まむとい寄り集ふ学生等を夜の守日の守りに守り導き給ひて 厳しき寮規の随に共に起き居暮らしつつ、世の喧騒を余所にして学業に勤み励ましめ給ひ、常磐に堅磐に丘上高く立栄えしめ給へと恐み恐みも言寿ぎ斎ひ奉らくと白す(平成十六年三月二十四日)