多忙につき暫くの間ブログから遠ざかっておりましたが、今朝発生した鳥島近海の地震?による津波の発生について記載したいと思います。
①05:25 鳥島近海で規模不明の地震?発生。震源はごく浅いが揺れは未観測。
②06:40 この地震?による40㎝の津波が八丈島で観測されたため、伊豆諸島と小笠原諸島に津波注意報が発令、高さ1m予想。
③06:45 突然NHKラジオで津波注意報発令の放送が入る。この際震源地などは発表されず。
④07:17 八丈島で津波第二波を観測、津波高さ60㎝に拡大。
⑤07:20 津波第二波が拡大していたため、房総半島で一人暮らしをしている母の様子を『見守りカメラ』で確認したところ新聞を熟読していてTVやラジオを付けておらず、津波のことを知らないことが判明。すぐにTELをして津波が拡大して房総に接近する恐れがあることを伝える。
⑥07:51 高知県、千葉県九十九里、外房、内房にも津波注意報が発令。
⑦直後に実家の防災行政無線が発動、サイレン発報と同時に津波注意報発令の通達。避難準備を促される。
⑧08:20 母より、事前に津波の情報を知らせてくれたことに感謝のTELがくる。事前連絡が無かったら突然のサイレンに驚いたとの事。
⑨その後九州地方、奄美地方でも潮位変動が見られたため、津波注意報を拡大して発令。
⑩正午頃、各地に出されていた津波注意報はすべて解除。
2017年1月13日の当ブログで『小笠原諸島で震源が浅く大きな地震が発生すると、本州では揺れを感じないのに津波だけが襲ってくるという事態が想定されます。』と記載しています。
今日の津波の発生は、まさにこのパターンでした。
更に不気味な点がいくつかあります。
①鳥島近海は決して地震が少ない地域ではありませんが、今回のようにM6クラスの地震が短期間に集中して発生したことは有りません。
②いまだに震央と地震規模が不明。
③津波注意報の発令が全て津波到達後の後出し。
今回は津波の高さが最高60㎝だったのと、人的被害が無かったので良かったですが、1m以上の津波だったらどのくらいの被害が出たのか想像するだけでもぞっとします。
M6クラスの地震が多発していることによって、海底にクラック(ひび割れ)が生じ、そこに海水が流入するとプレートが滑って更なる大きな地震の発生要因となることがあります。
また、今回の津波発生原因がいまだ不明ですが、地震以外に海底火山による津波や海底地すべりによる津波の可能性も否定できず詳しい原因解明が求められます。
このような状況が今しばらく継続する見通しであるので、避難経路や持ち出し品の確認などを行っておいたほうがよさそうです。