ブチ切れたお話からのつづきです。
第4話。『濁流』
胸糞悪いお話が続きますので、
そういうのが苦手な方はどうぞスルーしてくださいね。
前回の事件(第3話)から
半年以上経った10月中旬の話です。
パニック障害も収まり、平和な日常が戻って来ていました。
その日風呂を入り終え、脱衣所へ向かいました。
脱衣所には坂本さんがいましたが、
ちょっと考え事をしていたのでスルーして、
ロッカールームへ歩いていきました。
その時ドアを閉めることもスルーしてしまっていたのです。
完全に前回の事件のことは頭から抜け去っていました。
ロッカーで荷物を取っていると、
坂本さんがまた
「ドアを閉めんか――ッ!」
と怒鳴ってきました。
まただよ・・・と思いましたが、スルーしておきました。
気を取り直して、洗面台で髪を乾かしていると、
坂本さんが近づいてきて、
「あんた、この前も同じことやってたよな!」
と言い放ちました。
それはこっちの台詞だよ!と思った瞬間、
頭の中にある僕のなにかのスイッチが
入ったのを感じました。
怒りが全身を駆け巡りきる前に、
言葉がすでに先に口をついて出ていました。
「あなたこそ、なんなんですか!!その物の言いようは!」
「お前がドア閉めんかったからやろ!」
「だからなんなんですか!」
「お前がドア閉めんかったからやろ!」
「ドア閉めないくらいで、
そんな怒鳴り散らす必要ありますか?」
「何回注意してもお前がやるからやろ!」
「あなた何様ですか?俺の親か!!
ここはあんたの家ですか??
ドアを閉めなかったくらいで、
ここまで言われる筋合いはない!!」
ここらへんまで言っているうちに、
坂本さんは逃げるようにして自分のロッカーの方へ行き、
とっとと帰ってしまいました。
あっ…あいつ全く謝らずに帰っていきやがった。
前回パニック障害になったことも相まって、
坂本さんに対する怒りが堰を切ったように、
自分の中にどんどんと入り込んできました。
やがてそれは大きな濁流となり、
様々な場所でぶつかり合い、激しく水しぶきが飛び散り、
もう自分ではどうすることもできない
くらいになってしまったのです。
つづく。
次回「大ポカ」
胸糞悪い話がつづきましたので、
せめて写真だけでも明るいものを。
今年も寒らんが綺麗に咲いてくれました。














