とある事情で、じゃがいもをもらった。
種芋だからあまり大きくもないし形もよくないとはいえ、その数は10や20ではきかないくらいの大量な数。
一人のときだったら完全にお手上げながら、今ならまあ何とか消費はできそうである。
そのじゃがいもたちを見て、レイが「フライドポテトを作りたい!」と言い出した。
それで、昨日の午後に、相方の監修の元、キッチンで油と格闘を始めた。
それを見たムウが、予想通りというか、「ウチもやりたい!」とわめきだした。
いつものことだ。
収拾がつかなくなるので、相方は「ダメ!」と一喝。
「えー、何でー!」
当然、ごねる。
「レイばっかり、ずるい!」
「レイが先に言い出したんだから、当たり前でしょ!大体あんたは何でやりたいって言い出したの?レイがやってるから自分もやりたいって思ったんでしょ。違う?」
相方が諄々と諭す。
後半の方は中国語に化けていくのはいつもどおり。
ムウ相手に説教するときは大概中国語になる。
そのほうが効果があるからか、そのほうが叱りやすいからか、それはわからないが。
さて、じゃがいもは。
7個のじゃがいもが消費されて、けっこうな量ができあがった。
肝心の味のほうは、これもまた思ったほど悪くなかった。
基本は切って揚げるだけだからそう変な味になりようもないのかもしれないが。
もちろん、やれといわれても俺はやらないが。
このご時勢だから、男の子が厨房に立ったってなんの悪いこともない。
勉強には期待できない子供たちだから、もういっそ料理人にでもなってくれればいいんだけど・・・と、半ば以上本気で思った両親だった。