北海道神宮例大祭――通称札幌まつり。
なかなかにぎやかなお祭りである。
その名のとおり、メイン会場は北海道神宮なのだが。
もう一つ、中島公園という大きな公園も、会場になる。
こちらは、縁日が中心で、公園内にすさまじい数のテントが並び、人出もすごい。
たまには人ごみもよかろうと、土曜日に出かけてきた。
人波にもまれてのんびり歩く。
食い物のにおいが充満している。
定番のたこ焼き、お好み焼き、チョコバナナ、ワタアメ、杏あめ、焼きそば、フランクフルトといった食い物。
そして、くじの店もたくさん。
景品にDSやらWiiやらが並べられているけど、一体全体当たりくじが入っているのやら、あやしいところだが。
それから、やはりあるのが金魚すくい。
射的なんかもたくさん。
実にオーソドックスな店が多い。
そんな中で。
やっぱりありました、型抜きの店。
俺も昔はちょこちょこ挑戦したものだ。
男の子だったらほとんどの人が経験があるだろう。
薄く小さい長方形の砂糖菓子に、何かの絵の溝が入っていて、安全ピンで削ったりしてその型どおりに残す。
簡単そうに見えるが、これがまたなかなか難しい。
集中力の問題かもしれないが、大体が後半にちょっと気を抜いたあたりでぱきんと折れる。
これに、ムウが興味を示した。
やりたいやりたいとわめくので、まあ100円だし、と、やらせてみることに。
他にも挑戦中の子供たちがたくさんいたので、その人たちのやり方をきょろきょろと見ながら、カリカリと削り始める。
とことんマイペースで行動がやたら遅いムウだが、案外こういう地道な作業には向いている方かもしれない。
もっとも、あくまで向き、不向きの問題であって、成功させるほどの技量があるかどうかは別問題。
案の定、しばらくするとだんだんと安全ピンの動き方が雑になり、やがてぽきり。
まあそんなもんだろ。