いつも通りに朝起きて、家族を送り出す。


いつも通り車を走らせ


いつも通りに受付を済ませる。


後ろにひっくり返りそうな長いエスカレーターに乗って


脳神経内科へ。



「検査の結果、パーキンソン病で間違いないと思います。」



先生に言われて



「わかりました」



と答えた。



この病気は研究が進んでいること、


新薬がたくさん出ていること、


近い未来には完治する病になっているかもしれない等、


色んな話をしてくれた。




今日から投薬も始まるらしい。



薬かぁ。

私病人になっちゃったんだなぁ。



ケアマネージャーさん(?)と話をしましょうと言われ、


診察の後、別部屋へ。


そこには優しい笑顔の50代くらいの女性が待っていてくれた。


家族構成や仕事の話。


いつ病に気づいたのか。


色々聞かれて初めて、私が私に無頓着だったことに気づいた。



お子さんたち、育ち盛りだから頑張りましょう。

と言われて、子どもたちのことを思い出す。


私の約40年の人生の中で一番大切な子どもたち。


悲しませちゃいけない。


不安にさせちゃいけない。










初めてのお薬


メネシット100

朝0.5

昼0.5

晩0.5




一番最初のひと粒を飲むのは少し勇気がいった。

これを飲んだら闘病の始まりだと思ったから。





飲み続けて1週間、体になんの変化もなし。