私はもともとインテリアデザイナーです。
デザインの専門学校を出ているのですが
学校で真っ先に教えられたのは
「締め切りを守れ」でした。
課題の提出期限も厳守です。
卒業制作の提出期限の時には
同級生が提出作品ごと
校門をくぐる寸前にタイムオーバーして
門を閉じられた光景を見ました。
落第です。
今でも鮮明にその光景を覚えています。
その後も会社も建築業界に入ったので
・締め切りを守らないとコンペに落ちる
・締め切りを守らないと工期が遅れる
・締め切りを守らないと違約金を取られる
のように
ダメ！締め切り厳守！ゼッタイ！
の世界に長く生きてきました。
締め切りは守るもんだ
が鉄則です。
その上、普段はひとりで仕事をしています。
自分で締め切りを設定し自分で守っています。
ところが誰かとお仕事をご一緒する場合
相手の方々が期日までに上げてくれないことが
めちゃくちゃ多いのに驚いてします。
仕事仲間も誠実な方々なので
謝ってくれるのですが
先方もお忙しいのでしょうから
「いいですよ」と返します。
しかし驚くべきことにこの期日の遅れが
週単位、月単位だったりします。
びっくりしました。
どういうことだろう？
しかし！
先日、その謎が解決しました。
私のほうでは
「約束したからには締め切りは守るのが当たり前」
だと思っているので
たとえ「遅れてもいいですよ」
と返したとしても
数日中には納品してくれるだろう
と思い込んでいたんですね。
しかし先日ある方が
「いいよと言われるともっと後回しになる」
と教えてくれました。
知りませんでした。笑
「いいです」と返されると
納品が遅れるんですね。
締め切りってただの目安なんですね。
これを読んで
驚かれる方もいらっしゃると思いますが
ワタクシ、目から鱗でした。
知りませんでした。
純粋に知りませんでした。
自分が
「期日遅れるくらいなら 何でもいいから出せ」
という時間優先の特異な世界にいたのだ
と気づきました。
建築畑あるあるなのかもしれませんね。
勉強になりました。
これからはうかつに「いいですよ」とは
言わないようにしようと思いました。笑
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