お稽古を

Zoomでやるか

リアルでやるか

That is the Questionうーん

 

…なご時世が続く昨今。

 

 

安全を取ってZoomにしよう

という師匠を拝み倒し

なんなら脅しも少し入れて

リアル開催にこぎつけたグッド!

 

のに、

遅刻した滝汗

 

 

遅刻したせいで

道場の雰囲気が怖いのか

と思っていたら

(むろん、それもあると思うが)

実は師匠は

武術モードを発動していて、

弟子がそれに氣付くかどうかを

密かにチェックしておった。

 

 

 

「誰も氣付かず雑談してたよね?パンチ!

 

 

叫び

 

 

「で、リアル開催を望んだということは、

 前回の指摘部分を修正したから

 見て欲しいってことだよね?真顔

 

 

叫び

 

ごもっともなご指摘を受け、

スワイショウモードに入る。

 

 

飛んでくる師匠の視線が痛いアセアセ

 

 

「ちょ、ちょっと待ってくださいねー。

 発動するのに時間が掛かるものであせる

なんて言ってしまったゆえ、

百倍返しに見舞われる。

 

「絶品ラーメンを1日1食作るんなら

 そこそこ誰でもできるわけ。

 それを1週間毎日何十杯何百杯と作るのが

 プロなわけ。

 絶品ラーメン1日100杯エッヘン

 言いたいこと分かる?」

 

「たまに武術モードに入るんじゃなくて

 ずっとそのモードでいる」

 

「分かります。やろうとしてるんですけど

 そうするとカメみたいにのろのろになって

 色々間に合わなくなるので、なかなか…」

 

フッニヤ

 あのさー。武術モードだから早く動けるわけ。

 そうじゃなきゃ、やられるエッヘン

 

 

 

でーすーよーね~~~ショック

 

 

 

始まりからコテンパン。

 

 

そして

相変わらずできない背中のCえーん

またまた注意される。

 

背中をCにしようとするあまり、

足の可動域が制限されてる。

もっと大腰筋を使うんだよ。

 

 

大腰筋…?

 

インナーマッスルだよ

と言われるが

どうやるとそこが使えるのかが

イマイチ分からない。

どうやって鍛えるの?

 

鍛えるというか、

大腰筋はものすごく大きい筋肉だから

あるって認識できれば動かせるから

それでまずは十分。

 

 

 

むぅ、こうかしら、ああかしら

と悪戦苦闘する。

 

 

 

やっぱりリアルはいいよねーいのる

360度いろんな角度をチェックしてもらえるし、

師匠のデモンストレーションも

小さな画面越しに見るのとは

全然違う。

 

それになんだろ、

空気みたいなものが

感じられる。

 

 

 

今日は

外に意識を置く

も目からウロコだった。

 

 

武術だから相手ありき。

自分の内側の感覚に落ちてはいけない、

というのは

何回も何回も言われていて、

みんなそうしているつもりだった。

 

 

そしたら、

師匠の言う「外」の概念

わたし達の思う「外」と全然違った滝汗

 

 

みんなが外と思っているのは

自分たちが想定している世界で、

それは自分の内側と大して変わらない。

 

 

本当の外というのは

全く知らない真っ暗闇の場所で

動くような感覚を言う。

ダイアローグインザダークみたいな。

 

 

未知の場所で

そんな風に手を動かす?

 

そんな風に雑に動く?

 

神経の使い方が全然違うんだよ。

 

 

うーん、緊張しちゃいますが…

 

 

真っ暗闇で何処に何があるか分からず

何が来るのか来ないのか分からないとき、

人は感覚を開くしかない。

恐怖で竦んでいたら、

もっと情報が取れなくなるのだから。

 

びっくり

 

どうしようもなく怖くて

固まっている10分、20分を過ぎると

感覚が広がる感じになる、

あれは俺が武術モードになるときと

極めて近い感覚だ。

 

 

 

たぶん…その感覚を知っている。

 

昔、善光寺にお詣りしたとき、

平日の閉館間際で

誰もいない中、

うっかりひとりで

御戒壇巡りをしたときの

あの感覚だ汗。

 

前も後ろも分からない漆黒の闇。

音も聞こえなくなる。

前に出す足が震える。

だってそこに床があるかどうかも

分からないもの。

そのうち空気もあるかどうか

心配になる。

恐怖に囚われて

一歩も進めない。

でもとにかく出口へ辿り着くために

身体中のあらゆるセンサーで

周りを感じ取ろうとする。

 

 

あれか。

と思って身体を動かせば、

皮膚がザワザワする。

 

 

師匠がまた言う。

或いは水の中で動いている感じ

常に身体全てに何かがまとわりついているように

身体を動かす。

気泡が一粒も入らない水の中での動き。

 

 

 

このモードでスワイショウすると

脳が疲れる。

 

 

いつもの時間やったのかどうだか、

もうヘトヘトになった。

 

 

スワイショウは準備体操だけど

基礎ちゅうの基礎で

実は奥義でもあって、

これさえできれば

ほぼ武術できるでしょ

ってやつだからね。

やってもやっても奥が深くて

どこにも辿り着けない感じがする。

 

 

さていつまで経っても

できないどころか

学ぶ姿勢すらなってない

弟子を前に

それでも師匠は忍耐強く

次の稽古に入る。

 

 

久しぶりに套路をやろう。

 

まさか覚えてるよね?

 

から

 

みんな、忘れちゃったって言うけど、

忘れる感覚が分からない。

なんで忘れる?

 

そう言えば、

誰もメモを取らないけれど。

武術も理論や概念がすごく大事で、

それを知っているか知らないかで

全然違ってくる。

師匠の言ったことを

要点だけでもメモに残している

弟子のほうが優秀であることが多い

 

 

わたしにとっては

このブログに書く行為が

お稽古の理論部分の復習に当たる。

 

で、たまに読み返して

もう2年も同じことを

何回も注意されていることに

自分でガッカリするチーン

 

理論を書いて復習しても

身体に落とし込まなきゃ

意味がない真顔

 

身体に落とし込むには

ラーメン100杯を

毎日作り続けられるようになる

鍛錬が必要だがんばろー!

 

 

 

で、套路。

両手の連動。

これもちゃんと分かってなかった。

右手から腕肩から左手までの

全部の部分が一体化した動き。

 

スワイショウのときの

未知の世界を動くをやれば

一瞬たりとも同じ動きにはならない。

 

これもよく

止まっている部分は一つもない

って言われてるヤツだ。

 

獅子は兎を捕らえるにも全力を尽くす

の本意は

小さいもの弱いものを相手にしても

手を抜かない

どころじゃなくて、

いついかなるときも

初めて行うように行うってこと。

 

ルーティンはないハムハムキラリ

 

 

套路の動きの中で

攻撃っという感じの動きがあるのだけれど、

どこにもアクセントを置かない。

この攻撃で決めるとかではなく、

ずーっと同じテンションで

水のように

次々動きを繋げていく。

 

 

師匠はそれを

腰で流す感じ

というが、

その手前ができないわたしが

それをやろうとすると

フニャフニャのタコ宇宙人のように

なってしまって、

ますますお手本から遠ざかる笑い泣き

 

 

でもそうだった。

おおもとの黄色の書BOOKを思い返せば

揺れ動く粒子の量を増やすのだから、

ゆらゆら水の動きのようになることが大切で、

ボクシングや空手のように

打撃の瞬間に固める

という動きはないのが

この武術の特長だった。

 

固めず粒子を揺れ動かしていれば、

相手に当たる瞬間まで

相手の反応に合わせて

どうにでも形を変えて

攻撃を繰り出せる。

 

 

いやぁ、苦手なヤツじゃんゲッソリ

 

メチャクチャ苦手だけれど

そうなりたいヤツやん。

 

 

毎回お稽古のたびに

ふんどし締め直して

師匠、やるよ。わたし、やるよがんばろー!

と宣言し、

日々ラーメン100杯手

と心に決める。

 

が…

 

ん?

 

次のお稽古の時に

またまたこっぴどく叱られる。

 

今に見捨てられるじゃないかって思う。

ホントについていけるのかって思う。

と師範代とヤバいよね

と言い合う。

 

でもやるの。