駄場裕司『天皇と右翼・左翼』を読了。
極めて多数の登場人物や事件に次々と言及していくため、何度も何を考証しているのか見失いそうになるが、書名にあるとおり、天皇と右翼・左翼の対立構造を描き出すことが本書の目的である。
具体的に、天皇・左翼:伏見宮系旧皇族・右翼という対立構造が描かれている。
多数の資料を渉猟したことは明らかだが、資料の制約上、ミッシングリンクを想像で補った部分がないわけではない。ただ、こういう見方も出来るということを示すものとして、なかなか興味深い。
天皇と右翼・左翼 (ちくま新書)
1,100円
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