駄場裕司『天皇と右翼・左翼』 | (元)無気力東大院生の不労生活

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勤労意欲がなく、東京大学の大学院に逃げ込んだ無気力な人間の記録。
学費を捻出するために、不労所得を確保することに奮闘中。
でした。

 駄場裕司『天皇と右翼・左翼』を読了。

 

 極めて多数の登場人物や事件に次々と言及していくため、何度も何を考証しているのか見失いそうになるが、書名にあるとおり、天皇と右翼・左翼の対立構造を描き出すことが本書の目的である。
 具体的に、天皇・左翼:伏見宮系旧皇族・右翼という対立構造が描かれている。
 多数の資料を渉猟したことは明らかだが、資料の制約上、ミッシングリンクを想像で補った部分がないわけではない。ただ、こういう見方も出来るということを示すものとして、なかなか興味深い。