ピトキン『代表の概念』を読了。
「代表」という用語の使用方法から、「代表」という概念の内実を炙り出そうという試み。この分野では代表的な古典と言って良いと思うが、このほど邦訳が刊行される。
何か回答が示されるわけではなく、どの代表観でも一長一短があるということが結論と言えよう。訳者の早川先生も指摘するように日本語ではまた異なった様相も見せるわけで、そういう意味でも原著が刊行されてからかなりの年月を経てからの邦訳も十分に意味がある。
ピトキンの引用の誤りなどを訳者が丁寧に直している点が印象に残る労作。
代表の概念
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