ジョナサン ウルフ『「正しい政策」がないならどうすべきか』を読了。
動物実験、ギャンブル、ドラッグ、安全性、犯罪と刑罰、健康、障碍、自由市場といったテーマについて、哲学はどのように応答するのか。いわゆる現実路線を採用して、その応答方法を模索した本だが、もちろん、この種の試みでよく見られるように、明確な結論のようなものは提示されない。ひとつのスタンスを知る上では有用である。
おそらく、邦題が悪いため、そのような感想をまず抱いてしまうのであって、原題である「Ethics and Public Policy」ということを考えれば、これはこういう本ということで理解出来る。
「正しい政策」がないならどうすべきか: 政策のための哲学
Amazon |