Robert Crawford『Bannockburns: Scottish Independence and the Literary Imagination, 1314-2014』を読了。
スコットランドの独立の可否を問う住民投票が控える本年、スコットランドでは、本書のような独立を取り上げた本の出版が続いている。
本書は、いわゆる制度論をまとめたものではなく、スコットランドの独立が詩や小説、さらには映画などでどのように取り上げられてきたのかを扱っている。
特に着目されるのが本書の題名にもなっているBannockburnで、前半の大部分はスコットランドが独立を勝ち取ったBannockburnをめぐる詩歌が取り上げられている。後半は、現代のSNPの政治家にも連なる詩や小説などについて論じられている。
古語も出て来て、必ずしも読みやすい本ではないが、時宜を得つつ、射程は極めて広い好著と言えそう。
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