岩田健太郎『1秒もムダに生きない』 | (元)無気力東大院生の不労生活

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勤労意欲がなく、東京大学の大学院に逃げ込んだ無気力な人間の記録。
学費を捻出するために、不労所得を確保することに奮闘中。
でした。

 岩田健太郎『1秒もムダに生きない』を読了。


 一言で要約すれば、「その時にもっともしたいことをする」ということ。

 本書の最初にも書かれていますが、本書は時間管理術のハウツー本ではありません。上記の方法に関する著者なりの思想が書かれています。

 ハウツー本だと誤解すると、アマゾンで低評価をつけている読解力のない人達のように、本書に低い評価をつけることになります。


 この本はあくまでも、高い生産性を誇る著者の考え方なり、時間の使い方なりが書かれているだけです。それを誰もが実践すべきとも、誰もが実践出来るとも書いていません。

 本書に書かれていることを実践できるのは、おそらく、一定程度の水準に達している人だけでしょう。著者は、本書で書かれているようなことが実践出来るかどうかは一人一人の「キャラ」によると言っていますが、そうではなく、ある意味で、「人間としてのレベル」みたいなものが問われている気がします。

 ですから、本書は響かない人は一切響かない本なのです。

 響く人にとっては、本当に得るところの多い本です。


 アマゾンのレビューで、本書の内容が「スカスカ」だとか言っている方がいますが、「スカスカ」なのは、その人の頭の中とその人の人生です。


1秒もムダに生きない 時間の上手な使い方 (光文社新書 525)/岩田健太郎
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