兼子仁『変革期の地方自治法』 | (元)無気力東大院生の不労生活

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勤労意欲がなく、東京大学の大学院に逃げ込んだ無気力な人間の記録。
学費を捻出するために、不労所得を確保することに奮闘中。
でした。

 兼子仁『変革期の地方自治法』を読了。


 地方分権一括法以降の地方自治法改正に関してポイントを絞って解説した好著と言えそう。

 地方自治法と関連して、自治体による政策法務の広がりや自治基本条例・議会基本条例の制定なども議論の対象とされ、重要な事項については概ね漏れなく言及されている。その他、指定管理者制度など、特に地方自治体で問題となることが多い点についても、法的な観点から解説が加えられている。

 

 もちろん、個別具体的に見れば、この本で取り上げられていない重要事項も多数存在するが、地方自治法を少し学んだ程度の人には、そういう個別具体的な事項は専門的すぎて、そもそも何が問題になっているのかも分からないということも往々にしてあることである。なので、この本の方針で十分であろう。

あるいは、この本でも法律の解釈など、少々専門的すぎる記述も少なくないかもしれない。


 ここから各種専門書に進んで行きたいところである。


変革期の地方自治法 (岩波新書)/兼子 仁
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