Lanzara『ICT and Innovation in the Public Sector』 | (元)無気力東大院生の不労生活

(元)無気力東大院生の不労生活

勤労意欲がなく、東京大学の大学院に逃げ込んだ無気力な人間の記録。
学費を捻出するために、不労所得を確保することに奮闘中。
でした。

 Giovan Francesco Lanzara『ICT and Innovation in the Public Sector: European Studies in the Making of E-Government』を読了。


 主にイタリアの司法制度における電子化の取り組みを取り上げて、公共部門でのICT利用の可能性と課題について検討した論文が並びます。


 司法制度における電子化にスコープを限定した点で特異な本と言えそうですが、可能性や課題は、他の行政組織に関する電子化で語られることと大きくは異ならず。もちろん、論者はそれを認識した上で、それぞれ議論を進めていますが、そうだとしても、もう少し司法制度特有の課題などに言及しても良かった気がします。


 イノベーションという語が題名に入っていますが、そういう観点からの議論も少ないのが難点。


ICT and Innovation in the Public Sector: Europe.../Giovan Francesco Lanzara
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