黒田武一郎『時のはざまに』 | (元)無気力東大院生の不労生活

(元)無気力東大院生の不労生活

勤労意欲がなく、東京大学の大学院に逃げ込んだ無気力な人間の記録。
学費を捻出するために、不労所得を確保することに奮闘中。
でした。

 黒田武一郎『時のはざまに』を読了。


 検索せずとも、ある程度明らかにされているので、書くと、著者の黒田氏は総務省自治財政局の現財政課長です。

 この本が二冊目の作品のようです。


 この本は、定年退職を間近にした男女と、彼らの息子世代にあたる男性が主な登場人物。

 彼らが、クライマックスで交差する。

 この交差の仕方が、少々紋切り型。


 電車内で化粧をする女性、キレる若者、暴走する中高年。

 一気に全てが出揃うのは、流石に出来過ぎだ。


 このような出来過ぎな場面があるとしても、全体としては、十分な完成度を誇り、きちんと読める小説作品となっていると思います。


時のはざまに/黒田 武一郎
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