原理原則を言えば、地方議会には与党も野党もない。
そもそも、議会と首長(行政)の二元代表制を採用しており、議会の中から首長を出しているわけではないのだから。
そんなごく基本的なことを、国会議員もマスコミも、さらには地方議員自身も分かっていない。
地方議員イコール国会議員の縮小版ではないのですよ。
国政に地方議員の選挙が関係あるとかないとか言う前に、ごく基本的な制度的相違をきとんと理解しておくべきでしょう。
こんな基本的な事項が等閑にされている状況にこそ、この国が抱えている問題点の大本がある気がしていますが。
都議会に関して言えば、そもそも自民党も民主党も、石原知事の提案に対して、ほとんど同じような対応してきました。さらにいうと、共産党は反対ばかりしていただけ。
本当にすべきことは、知事の提案に対して是々非々で臨み、承諾しがたい提案に対しては対案を出すことです。幸か不幸か、共産党は議席を減らしたので、単独では議案を提出できなくなりましたが。
そういう地方議会本来のあり方を、今回の選挙を受けて、都議会は見せて欲しいものです。
って、都内にいる時間の方が長くても、選挙権は神奈川県の方の私(笑)
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こういう時には、江藤先生の著書を。