アガンベン『開かれ』 | (元)無気力東大院生の不労生活

(元)無気力東大院生の不労生活

勤労意欲がなく、東京大学の大学院に逃げ込んだ無気力な人間の記録。
学費を捻出するために、不労所得を確保することに奮闘中。
でした。

 アガンベン『開かれ』を読了。

 短くまとめられた各章に、アガンベンの思考のエッセンスが凝縮されており、薄い本ではありますが、読み応えがありました。

 人間とその他の動物を分けるのは、何なのか。この単純かつ深遠な問いをめぐって、美術作品やハイデガーの思想を参照しながら、言葉が紡がれていました。

 

 アガンベンの入門書として薦められる本です。


開かれ―人間と動物/ジョルジョ アガンベン
¥2,520
Amazon.co.jp

 この本も、アマゾンのレビューが微妙ですね。

 評価自体はそれほど間違っていないと思いますが、ハイデガー嫌いには薦められないというコメントが複数あります。

 好き嫌いは自由ですが、嫌いだから、その思想は無視して良いとはならないと私は思いますけどね。