今日は、『帝都東京・隠された地下網の秘密』(新潮文庫)を買いました。
以前、ハードカバーで出版された時に読んで心踊った経験を今でも覚えている本です。その時は図書館で借りて読んだので、今回は買いました。
内容は、東京の地下には戦前から地下に道路網が整備されており、実はそれを再利用する形で現在の地下鉄が敷かれているということを論証するというもの。いわゆる状況証拠が多く、著者の主張に粗がないわけではありませんが、十分な取材と調査によって、東京の地下に広がる闇を炙り出しています。
この本が呼び水となって、後にカラー写真をふんだんに使った同趣旨の本が著者自身の手によって出版され、なおかつ著者がテレビ出演するなど、隠れたブーム化(隠れたらブームではないかな?)しました。
優れたノンフィクションは小説よりもスリリングです。本書は「事実は小説より奇なり」を地で行く本です。東京の地下鉄を利用している方には読んで頂きたい本です。地下鉄の見方が大きく変わること間違い無しです。
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