こんにちは、英語パーソナルトレーナーのAYABEです。
前回のブログで、
と書きました。
でも子供は多聴(多視聴)だけで、文法などを特に学ぶことなく外国語を習得していきますよね。
羨ましい!!
そしてなぜでしょう、、、
1つは、脳の発達度合いの違いによるものです。
子供は脳が発達しきっていないため、母国語のフィルターをかけずに外国語を吸収していきます。
例えば、
「今日の天気は晴れです」は
"It is fine today"
や
"It is sunny today"
と言います。
子供は「ふーん」と聞いてそのまま覚えると思います。
しかし大人は同じ文章を耳にしていても、
文章を作るとなると、日本語をベースに考えがちです。
今日の天気→Today's weather
は→is
晴れです→fine, sunny
だから、
Today's weather is fine/sunny かな?
と、なんだか違和感のある英文を作り上げます。
そして、
「天気や日にち、時間は It is から始めるんですよ」 と説明を受け初めて「あ、だから"It is fine today."なのね 」と注意を払い、説明に沿った英文を作れるようになるでしょう。
音に関しても、大人は母国語のフィルターを通すため、
母国語にない音を無意識に雑音として処理するようです。
もう1つ大きいのは物理的な要因、外国語との接触時間です。
子供は
・同じ言葉を飽きずに何度も言ったり、何度も聞いたりできる
・同じテレビ番組を飽きずに何度も見れる(状況と言葉を一度に覚える)
・幼稚園や学校など1日何時間も外国語を耳にする(状況と言葉を一度に覚える)
・誰かが四六時中側にいて、状況とともに言葉を発したり言い間違いを直してくれる
と、大人の何倍もの時間を外国語に費やすことが可能です。
海外に在住した家族のうち、子供はものすごいスピードで英語を吸収していくのに、大人である自分は全然、、、というのも、たいてい上の状況が当てはまると思います。
大人は1日何時間も学校に行き英語のシャワーを浴びたり、いつも誰かが側にいて自分の言い間違いを直してくれるという状況は、現実的になかなか厳しいと思います。
最後に、心理的な影響も大きいと思います。
大人は
「こんな簡単な会話すら聞き取れないなんて」
「日本語ではこんな難しい議論ができるのに、英語となると小学生レベルの会話しかできない」とイライラすることもあるでしょう。
認知能力が高いがゆえ日本語での言語能力と英語のそれを比較しがちで、
時にはそのフラストレーションや自己否定感が英語学習を続ける妨げになったりしますが、
子供はこんな客観的な分析、していないと思いますw
などと、子供と大人には諸々の違いがあります。
第二言語習得論ではCritical Period Hypothesis(臨界期仮説)と表現したりして、実際に私の通っていたTESOL(英語教授法)コースでも、子供に教えるコース、大人に教えるコースと分かれていたくらいです。
しかしここで悲観的になる必要はなくて、
子供には子供に合った、
大人には大人に合ったアプローチがあるということです。
子供のうちは、聞き流しのみでそれなりの効果があるのでしょう。
大人の皆さんは、文法や語彙の基礎知識+聞き流しで最大限の効果が得られると思います。