非現実的 Scotch Mist
久々のブログ更新です。
現在巷では、イギリスのEUからの撤退で大騒ぎです。
これこそ、まわりまわって世界中の経済に影響を出しかねないからです。
このEUからの撤退議論は、様々な原因が挙げられると思いますが、キャメロンさんの政治的判断に基づくイギリスの国益の追求と国民が現実的に対峙する政治的、経済的状況とそれによってもたらされる弊害が国民生活に直接的に与える影響のギャップが、関係者の思惑を外し、撤退への投票過半数可決に繋がったのだと思います。
世界中、あちらこちらで英国のEU撤退を阻止できるか出来ないかの議論をしています。
一方では、EU加盟国から、撤退の手続きは迅速に進めるべきとの首脳陣からの進言も出されています。
様々な評論や、議論が取りざたされ、マーケットは乱高下を繰り返し、投資家たちは心穏やかではないでしょう。
では、実際英国のEU脱退は現実的なのでしょうか?
国民の過半数は、EU残留はリスクが大きいと考えているようです。
難民問題、EU加盟各国への経済的支援による国民への負担を考えると英国の脱退の方が国民生活の幸福度向上に繋がると考えているようです。
様々な問題を抱える英国がEUに留まり、関係各国と連携し、問題解決のためにリーダーシップを発揮していけば、英国の地位と尊厳の向上は図られたのかもしれません。
しかし、国民は現実問題の直視という現実から、問題解決のための犠牲や貢献へ意識を転換させることは難しいのかもしれません。
さて、この「非現実的」なことを言い表す英国の表現の一つに Scotch mist というものがあります。
もともとは、スコットランド地方、特有の霧雨のことですが、そこから「実態の無いもの」、「非現実的なもの」といった意味が派生してきたようです。
この言葉は、カクテルの名前としても使われていますので、現在使われる場合は、実際に天気を表すか、カクテルの名前で使われるか、のどちらかかもしれませんが、「非現実的なもの」として使われる場合もあるということも覚えていただければ皆さんのトリビアも増えるのではないでしょうか。
では、また
こうちょ
因みに今日の横浜の天気は、Scotch Mist っぽいですな。