No シリーズ第2弾
本日は、no シリーズ第2弾です。実は、no の付く idiom って結構あるんですよ。
予定としては第4弾まで計画しています。
まず、皆さんに覚えていただきたいのは、no の付く idiom は非常に簡単で覚えやすいということです。
ですから、覚えて使うことによって会話力と表現力の向上につながるわけです。
今回は、3つの no の付く idiom を勉強していきましょう。
最初の表現は、形容詞で「取るに足らない」、「つまらない」、「無能な」という意味があり、名詞で「無能な人」、「ろくでなし」という意味を持つ表現、no account です。
使い方としては、His opinion is of no account in this matter. 「この問題において、彼の意見は重要ではありませんね。」=「取るに足りませんね。」という感じになります。
また、名詞としては次のように使います。
Her family considered him a no account, but he proved himself to be a man of great ability. 「彼女の家族は、彼を無能な人であると考えていましたが、彼は、自身、非常に有能な男であることを証明しました。」
彼は、低い評価を見事に跳ね返し、彼女の家族を説得できるほどのものを見せることができたんですね。
良かった!
さて、次の表現は、「無駄」、「駄目」という意味を持つ no dice です。
Dice は、「サイコロ」ですよね。
実は、この dice は、「複数形」なんです。
単数形は、die なんですね。
「死ぬ」と同じスペルです。
今は、単数であろうが複数であろうが dice を使っているので、その辺についてはあまり神経質にならなくていいと思います。
例えば、古代ローマのシーザーが言った有名な言葉に「サイは投げられた。」というのがあります。
それは、英語では、The die is cast. なんです。
ということは、シーザーは、サイコロ1個が投げられたという想いで発した言葉なんですね。
さて、no dice が何故「無駄」になったかと言えば、テーブルゲームでもギャンブルでも「サイ」を振った時にテーブルから「サイ」が落ちてしまった場合は、「サイ」の目は無効にされたという経緯から、「無駄」、「駄目」という意味に発展していったようです。
I was trying to do my best on that issue, but no dice. 「必死に全力でその問題に取り組んだけど、無駄だった。」のように使います。
また、なにかを依頼されたり、要求されたりして断るときも使います。
例えば、子供が母親に、I want to have more ice cream! 「もっとアイス欲しい」No dice 「駄目よ」のように使えます。
さて、この「駄目」という言葉は、囲碁から生まれた言葉なんですね。
「囲碁で石を置いたが自分の陣地にならなかった」という場合、「その目は無駄だった」という所から生まれたようです。
欧米では、「駄目」、「無駄」はサイコロから生まれた言葉で、日本では囲碁から生まれた言葉なんですね。
閑話休題。単数・複数の話に戻ります。
皆さん、食べる「タコ」はご存知ですよね。そう、Octopus です。
この複数形はあまり知られていませんよね。
この複数形は、Octopi なんです。
発音は、「オクトパイ」なんです。あまり知られてませんよね。
でも複数形でも、octopus で全然通じますからあまりこだわらなくても大丈夫だと思います。
では、第3弾楽しみにしてくださいね。
こうちょ